裏側矯正とは
矯正歯科治療を検討している方にとって、気になることの一つとして、装置が目立つことがあります。
裏側矯正は、装置を歯の裏側に装着する治療方法で、装置が表から見えないため、周りの人の視線を気にすることなく、きれいな歯並びを手にいれることができるのが最大の特徴になります。
「歯並びをキレイにしたいけども装置に抵抗がある」
「接客業など仕事で装置が見えるのが困る」
「結婚式、成人式、卒業式など、装置を付けて写真に残したくない」
など、装置の見た目を気にされる方には、最適の治療方法になります。
裏側矯正で気になること
表側矯正より治療期間が長くかかるのでは・・・
症例数の多い経験豊富なドクターが治療にあたれば、治療期間は変わりません。
無料の初診カウンセリングで歯並びの状況を確認して、治療期間をお伝えしますので、お気軽にご利用ください。
痛いのでは
表側矯正であっても裏側矯正であっても装置を装着しますので、最初は違和感、痛みを感じる方が多くいらっしゃいます。しかし、早い方であれば1週間、長くても1ヶ月ぐらいで装置になれるようです。実際、痛いからといっ て治療を中断された方はいらっしゃいませんので、ご安心ください。
抜歯の隙間が目立つのでは
歯並びの状況によっては、抜歯をする場合があります。抜歯をした際に、隙間が閉じるまで、その隙間が気になる方もいらっしゃいますが、仮歯を装着しますので、見た目を気にする必要はありません。
滑舌が悪くなるのでは
痛みと同じで早い方であれば1週間、長くても1ヶ月ぐらいで慣れてきます。この慣れるまでの期間であっても、アナウンサーや声優など特に発音が大切なお仕事でなければ、普段の生活にほとんど影響はありません。
食事が楽しめないのでは
食事は、氷の塊、アメ・ガムなど粘着性の高いもの以外は、今までと同じように食事をしていただけます。もし、食事をしていて装置が破損した場合には、治療期間に影響がでてきますので、できるだけ早い連絡をお願いしています。
費用がかかるのでは
表側からの治療と比較すると、治療費は高くなります。しかし、当院では通院毎の治療費がかからない治療費総額制になっていますので、リーズナブルに治療をうけることができます。
また、ライフスタイルに応じて、分割払いもご用意しておりますので、無料初診カウンセリング時にご相談ください。
見えない矯正のメリットとデメリット
メリット
表から見えません
正面から見えにくいリンガルブラケットなら、周囲の人に矯正していることをほとんど気づかれません。そのため女性や接客業など容姿に敏感な方にもご使用いただけます。
むし歯になりにくいシステムです
ブラケットが歯の内側にあるので、歯の表側にブラケットがあるより唾液による自浄作用が期待できます。
歯が後ろに下がりやすいという特徴があります
固定源となる奥歯が動きにくい構造なので、前歯が後方に動きやすくなります。
舌癖(ぜつへき)の抑制により矯正後の後戻りも抑制します
舌側矯正を行うには、特殊な技術と知識が必要であること、オーダーメイドの装置を作るため、表側矯正よりも高くなります。
デメリット
表側からの矯正と比較すると、治療費が高い
舌側矯正を行うには、特殊な技術と知識が必要であること、オーダーメイドの装置を作るため、表側矯正よりも高くなります。
裏側装置（リンガルブラケット）
クリッピーL
クリッピーLは、従来のリンガルブラケット比べて、厚みがなく薄い最新型裏側矯正装置です。通常の矯正装置は、ブラケットとワイヤーを細い針金やゴムなどで結びますが、クリッピーLではブラケットが開閉式のシャッターになっています。そのため、弱い持続的な力で歯の移動が可能で、治療期間の短縮が期待できます。
また、小型化したことで、口内の違和感も大幅に低減しました。
裏側矯正（リンガル）の症例紹介
| 主訴 | 前歯が出ている（上顎前突） |
|---|---|
| 治療装置 | 裏側矯正（リンガル） |
| 治療期間 | 2年9ヶ月 |
| 年齢 | 22歳 |
|---|---|
| 性別 | 女性 |
上の歯が前に出ているケースでした。上下ともにリンガルブラケット（裏側装置）を用いて治療を行いました。
上の前歯を出来るだけ後ろに下げるために、上の歯を2本抜歯し歯科矯正用アンカースクリューを併用しました。
| 主訴 | デコボコしている（上下顎叢生、上下顎前突） |
|---|---|
| 治療装置 | 裏側矯正（リンガル） |
| 治療期間 | 1年9ヶ月 |
| 年齢 | 18歳 |
|---|---|
| 性別 | 女性 |
上下の前歯が前に出ていて、歯列に大きなデコボコがある状態でした。
上下ともに裏側矯正装置（リンガルブラケット）を用いて治療を行なったケースです。前歯を後ろに下げ、デコボコを解消するために、４本抜歯をして、治療を行いました。
Q＆A
装置は本当に見えませんか？
歯の裏側に小さな装置をつけますので、大きく口を開けない限りは見えないですのでご安心ください。
抜歯した後の隙間は見えたままですか？
ご希望があれば抜歯後の隙間に仮歯を装着して見えにくくすることは可能です。
上下裏側矯正と上のみ裏側矯正（ハーフリンガル）とで動きは違いますか？
どちらも変わりませんので治療期間も同じです。
滑舌が悪くなったり、舌に当たっていたいと聞くのですが・・・
装置に慣れるまで約１ヶ月程度かかりますが、必ず慣れていきます。
口内炎ができて痛い場合には、カバー用の医療用ワックスを使用していただくことで緩和出来ます。
歯磨きは難しいですか？
裏側に装置がついているため、表側に比べてやや難しくなります。
歯磨きの方法については、装置を装着したときにしっかりとご説明します。
虫歯になりやすくなりませんか？
裏側からの矯正治療は唾液が常に循環しているため（虫歯菌が産生する酸を薄める働きが唾液にはあります）、表側より虫歯になりにくいというメリットがあります。
ほかの装置と比べて治療期間は長くなりますか？
治療期間はどの装置も同じです。裏側だから時間がかかるということはありません。
他医院で裏側矯正はできません、と言われた方へ
他医院で「裏側矯正では治療できません」と言われた方も、ぜひご相談ください。表側から矯正が可能な場合、ほとんどの場合、裏側からの矯正も可能です。