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矯正治療の精密検査は何をするの?

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2022.09.09

矯正治療を始める上で必ず必要なのが精密検査です。虫歯の治療などとは違い、矯正治療は歯科医院に来たその日から治療を始めることはできません。まず、精密検査を行い、患者様のお口の中の状態を把握し、適切な診断を行うことがとても大切だからです。

では、精密検査ではどのような検査を行い、どのようなことがわかるのかをお話ししたいと思います。

精密検査の内容

当院の精密検査では、以下の項目を30分ほどかけて行っています。費用は55,000円となります。

・口腔内写真撮影

・顔写真撮影

・レントゲン写真撮影

・歯の型取り

必要があればCT撮影を追加して行うこともあります。

精密検査からわかること

・口腔内写真

正面、両側面、上下噛む面など、いくつかの角度や方角から撮影を行い、治療開始前のお口の中の状態を記録します。噛み合わせや凸凹の程度、虫歯の有無や、歯茎の状態を把握することができます。

・顔写真撮影

正面、横顔、スマイル、口唇の状態などを撮影します。
顔の全体的なバランスや左右対称性、歪み、口元の突出感などを把握し、治療方針に反映させます。

・レントゲン写真撮影

当院ではパノラマエックス線写真、セファログラムと言われる側面頭部規格写真、正面頭部規格写真、上下前歯のデンタルエックス線写真を撮影しています。

歯は顎の骨の中に埋まっています。矯正治療中、歯はその骨の中を移動していくため、骨の中に異常はないか、歯の根っこ(歯根)の形や長さに異常はないかということをパノラマエックス線写真で確認する必要があります。この検査で埋まっている歯などが見つかった場合には、CT検査を追加で行うこともあります。

側方頭部エックス線写真(セファログラム)は、世界共通の規格写真であり、骨や軟組織にさまざまな計測点が決められています。その点を矯正医がプロットし、角度や長さなどを計測することで、顎の大きさや長さ、相対的なバランス、歯の傾き、口元の状態などを分析し、治療計画を立てていきます。そのため、矯正医にとってはとても大切な検査となります。

・歯の型取り

歯の型取りを行うことで、一本一本の歯の大きさや現在の噛み合わせの状態を細かく確認することができます。当院では、3Dスキャナー(iTero)という小さなカメラでお口の中の型取りを行っていきます。従来の粘土のような材料での型取りが苦手な方もいらっしゃると思いますが、負担がかなり軽減されていますので安心されてください。

精密検査後の流れ

精密検査での資料をもとに、2週間ほどかけて分析を行い、治療計画を立てていきます。

精密検査から2週間以降に検査の結果を報告させていただきます。現在のお口の中の状態および治療方針について説明させていただき、内容にご納得いただけましたら矯正治療スタートとなります。

矯正治療を始める前は不安なこともたくさんあると思いますので、少しでも心配なことがあれば気軽にお問い合わせください。

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